こめかみの頭痛の原因とセルフケア|整体で改善できる?タイプ別対処法

No.60 100歳まで健康!|セイブ整体院ブログ -頭痛編-
福知山 整体 頭痛 こめかみ セイブ整体院

ズキズキ、ガンガンとこめかみが痛むと、集中力が途切れ、日常生活にも支障が出てしまいますよね。こめかみの頭痛は、緊張型頭痛や片頭痛、群発頭痛など、様々な原因が考えられます。

さらに、副鼻腔炎や顎関節症が引き金になるケースもあるため、その原因を特定することが重要です。

この記事では、こめかみの頭痛の主な原因別に症状や特徴を解説し、それぞれの原因に合った効果的なセルフケアの方法を紹介します。ツボ押しやストレッチ、温冷罨法など、自宅で簡単にできるケアを覚えて、つらい頭痛を和らげましょう。また、整体を受けることで得られる効果や、整体の種類についてもご紹介します。こめかみの痛みに悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にして、ご自身に合った対処法を見つけてみてください。

目次

1. こめかみの頭痛とは

こめかみの頭痛は、頭の側面、耳の上あたりにあるこめかみ部分が痛む症状です。ズキズキとした拍動性の痛みや、締め付けられるような鈍い痛みなど、痛みの種類は様々です。また、吐き気や嘔吐、光や音過敏などを伴う場合もあります。こめかみの頭痛は、日常生活に支障をきたすこともあり、その原因や適切な対処法を知ることが重要です。

1.1 こめかみの頭痛の症状

こめかみの頭痛の症状は、原因によって異なります。代表的な症状には、以下のものがあります。
● ズキズキとした拍動性の痛み
● 締め付けられるような鈍い痛み
● 片側または両側のこめかみに痛みを感じる
● 持続的な痛み
● 断続的な痛み
● 吐き気
● 嘔吐
● 光過敏
● 音過敏
これらの症状に加えて、めまい、肩こり、首こりなどを伴う場合もあります。痛みの程度や持続時間、随伴症状などは人によって異なり、同じ原因でも症状の出方が異なる場合もあるため、注意が必要です。

1.2 こめかみの位置と関連する筋肉

こめかみは、側頭部にある耳の上あたりを指します。解剖学的には、側頭骨と呼ばれる骨の一部で、この部分には側頭筋という筋肉があります。側頭筋は、下顎を動かす筋肉の一つで、物を噛む際に使われます。この側頭筋が緊張したり、炎症を起こしたりすることで、こめかみの頭痛が生じることがあります。

筋肉名位置作用こめかみの頭痛との関連
側頭筋側頭骨下顎を閉じる、奥歯を噛みしめる緊張や炎症によってこめかみの痛みを引き起こす
後頭筋後頭部頭を後ろに倒す側頭筋と連動して緊張し、こめかみの痛みに繋がる
僧帽筋首から肩、背中にかけて肩をすくめる、首を回す肩こりや首こりを引き起こし、間接的にこめかみの痛みに影響する
胸鎖乳突筋耳の後ろから鎖骨にかけて首を回す、傾ける緊張することで、こめかみ周辺の血行不良を引き起こし、痛みに繋がる可能性がある

これらの筋肉以外にも、目の周りの筋肉や顎の筋肉なども、こめかみの頭痛に関連している場合があります。これらの筋肉の緊張や炎症は、姿勢の悪さやストレス、目の疲れなどによって引き起こされることがあります。そのため、こめかみの頭痛を改善するためには、これらの筋肉の状態を整えることが重要です。


2. こめかみの頭痛の主な原因

こめかみの頭痛は、その原因によって対処法が異なります。主な原因としては、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、副鼻腔炎、顎関節症などが挙げられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

2.1 緊張型頭痛

こめかみの頭痛で最も多い原因は緊張型頭痛です。これは、肩や首、頭の周りの筋肉が緊張することで血行が悪くなり、老廃物が蓄積することで痛みを引き起こします。精神的なストレスや不安、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用による目の疲れ、猫背などの悪い姿勢などが原因となることが多いです。

2.1.1 デスクワークなどによる目の疲れ

長時間のデスクワークやパソコン作業、スマートフォンの使用は、目の筋肉を酷使し、眼精疲労を引き起こします。この眼精疲労が、こめかみの周りの筋肉の緊張を招き、頭痛につながることがあります。画面を見る時間を減らし、こまめに休憩を取る、遠くの景色を見るなどの対策が有効です。

2.1.2 精神的ストレス

ストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めます。精神的なストレスや不安を抱えていると、無意識のうちに肩や首に力が入ってしまい、こめかみの頭痛を引き起こすことがあります。リラックスする時間を作ったり、ストレスの原因に対処することが重要です。

2.1.3 姿勢の悪さ

猫背や前かがみの姿勢は、首や肩の筋肉に負担をかけ、血行不良を招きます。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで姿勢が悪くなりがちなので、正しい姿勢を意識し、こまめにストレッチをすることが大切です。

2.2 片頭痛

片頭痛は、頭の片側、もしくは両側にズキンズキンと脈打つような痛みを感じるのが特徴です。血管の拡張、女性ホルモンの変動、特定の食品や飲酒などが誘因となることがあります。光や音、匂いなどに過敏になる場合もあり、吐き気を伴うこともあります。

2.2.1 血管の拡張

片頭痛は、脳の血管が拡張することで発生すると考えられています。血管が拡張すると、周囲の神経を刺激し、炎症物質が放出されることで痛みを引き起こします。片頭痛持ちの方は、血管を拡張させるような行動(飲酒、入浴など)を控えることが推奨されます。

2.2.2 女性ホルモンの影響

女性ホルモンの変動は、片頭痛の誘因となることがあります。特に、生理前や生理中に片頭痛が起こりやすいという女性は少なくありません。これは、エストロゲンという女性ホルモンのレベルが低下することが関係していると考えられています。

2.2.3 特定の食品や飲酒

チョコレートやチーズ、赤ワインなど、特定の食品や飲酒が片頭痛の誘因となることがあります。これらの食品には、血管を拡張させる作用のあるチラミンや、神経伝達物質に影響を与える成分が含まれているため、片頭痛持ちの方は注意が必要です。

2.3 群発頭痛

群発頭痛は、目の周りやこめかみに激しい痛みを感じるのが特徴で、原因不明の難治性頭痛として知られています。片側の目の奥に焼け付くような激痛が数週間から数ヶ月にわたって起こり、その後、数ヶ月から数年間の寛解期があります。痛みは15分から3時間程度続き、発作時には、目の充血、涙、鼻水、鼻詰まりなどの症状を伴うこともあります。

2.3.1 目の周りの痛みや鼻詰まりを伴う激しい痛み

群発頭痛は、片側の目の奥やこめかみに、耐え難いほどの激しい痛みが生じます。この痛みは、まるで目がえぐられるような、突き刺すような感覚と表現されることもあります。同時に、目の充血、涙、鼻水、鼻詰まりといった自律神経症状が現れるのも特徴です。

2.3.2 原因不明の難治性頭痛

群発頭痛の原因は、まだはっきりと解明されていません。そのため、根本的な治療法がなく、難治性頭痛と呼ばれています。現在のところ、酸素吸入やトリプタン系薬剤の注射などが効果的とされています。

2.4 副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こる病気です。副鼻腔に膿が溜まる蓄膿症になると、こめかみを含む顔面に圧迫感や痛みを感じることがあります。風邪やアレルギー性鼻炎などが原因で発症することが多く、鼻詰まりや鼻水、頭痛などの症状が現れます。

2.4.1 鼻の奥の炎症が原因

副鼻腔炎は、ウイルスや細菌感染、アレルギーなどが原因で、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こる病気です。炎症によって副鼻腔の粘膜が腫れ、鼻腔が狭くなることで、鼻詰まりや鼻水などの症状が現れます。また、炎症が周囲に広がることで、こめかみなどに痛みを感じることがあります。

2.4.2 蓄膿症との関連

副鼻腔炎が慢性化すると、副鼻腔に膿が溜まる蓄膿症になることがあります。蓄膿症になると、鼻詰まりや鼻水の他に、顔面痛、頭痛、嗅覚障害などの症状が現れることがあります。こめかみの痛みも、蓄膿症による症状の一つです。

2.5 顎関節症

顎関節症は、顎の関節や咀嚼筋の異常によって、顎の痛みや口が開けにくいなどの症状が現れる病気です。歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの悪さ、ストレスなどが原因となることがあります。顎関節症になると、顎の痛みだけでなく、こめかみの頭痛、耳鳴り、肩こりなどの症状が現れることもあります。

2.5.1 顎の関節や咀嚼筋の異常

顎関節症は、顎の関節や咀嚼筋(食べ物を噛む時に使う筋肉)に異常が生じることで発症します。関節円板という軟骨がずれたり、咀嚼筋が炎症を起こしたりすることで、顎の痛みや口が開けにくい、顎を動かすと音が鳴るなどの症状が現れます。

2.5.2 歯ぎしりや食いしばりの影響

歯ぎしりや食いしばりは、顎関節や咀嚼筋に大きな負担をかけます。そのため、顎関節症の原因となるだけでなく、症状を悪化させる要因にもなります。就寝中の歯ぎしりや、日中の無意識な食いしばりに心当たりのある方は、注意が必要です。
こめかみの頭痛の原因は多岐にわたるため、自己判断せずに、症状が続く場合は専門家への相談をおすすめします。


3. こめかみの頭痛のセルフケア

こめかみの頭痛は、日常生活に支障をきたすつらい症状です。我慢せずに適切なセルフケアを行い、症状の緩和を目指しましょう。ここでは、ご自宅でできる効果的なセルフケアの方法をいくつかご紹介します。

3.1 ツボ押し

東洋医学に基づいたツボ押しは、手軽にできるセルフケアとして人気です。こめかみの頭痛に効果的なツボを刺激することで、血行促進や筋肉の緊張緩和が期待できます。正しい位置と押し方を理解して、優しく刺激することが大切です。

3.1.1 太陽穴(たいようけつ)

こめかみに位置する代表的なツボです。眉尻と目尻を結んだ線の中央から、やや外側にあるくぼみが太陽穴です。指の腹を使って、小さな円を描くように優しくマッサージしましょう。

3.1.2 睛明(せいめい)

目頭の内側、鼻の付け根にあるツボです。眼精疲労や頭痛に効果があるとされています。人差し指の腹で優しく押したり、小さな円を描くようにマッサージしましょう。

3.1.3 風池(ふうち)

後頭部、髪の生え際にある左右対称のツボです。首や肩のこりをほぐし、頭痛を和らげる効果が期待できます。両手の親指で風池を押さえ、残りの指で頭を支えながら、ゆっくりと円を描くようにマッサージしましょう。

3.2 ストレッチ

こめかみの頭痛は、首や肩の筋肉の緊張が原因となる場合もあります。ストレッチで筋肉をほぐすことで、血行が促進され、頭痛の緩和につながります。呼吸を止めずに、ゆっくりと行うことがポイントです。

3.2.1 首や肩のストレッチ

首をゆっくりと左右に傾けたり、回したりすることで、首の筋肉を伸ばします。肩を上下に動かしたり、肩甲骨を寄せるように動かすストレッチも効果的です。

3.2.2 側頭筋マッサージ

側頭筋は、こめかみにある筋肉です。この筋肉が緊張すると、こめかみの頭痛を引き起こすことがあります。指の腹を使って、側頭筋を優しくもみほぐすマッサージを行いましょう。

3.3 温冷罨法

温める、または冷やすことで、こめかみの頭痛を和らげることができます。症状に合わせて適切な方法を選びましょう。

方法効果適応
温める血行促進、筋肉の緊張緩和冷えによる頭痛、緊張型頭痛
冷やす炎症を抑える、痛みを軽減片頭痛、熱感を伴う頭痛

3.3.1 温める場合

蒸しタオルやホットアイマスクなどを使い、こめかみを温めます。温めることで血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。入浴も効果的です。

3.3.2 冷やす場合

保冷剤や冷タオルなどを使い、こめかみを冷やします。冷やすことで炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。ただし、冷やしすぎには注意しましょう。

3.4 生活習慣の改善

こめかみの頭痛を予防するためには、生活習慣の改善も重要です。規則正しい生活を心がけ、心身ともに健康な状態を維持しましょう。

3.4.1 睡眠不足の解消

睡眠不足は、頭痛の大きな原因の一つです。質の良い睡眠を十分にとるように心がけましょう。寝る前にカフェインを摂取したり、スマートフォンを長時間見たりすることは避けましょう。

3.4.2 適度な運動

適度な運動は、血行促進やストレス解消に効果的です。ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。

3.4.3 水分補給

脱水症状も頭痛の原因となることがあります。こまめに水分を補給し、体内の水分バランスを保つようにしましょう。特に、夏場や運動後は意識的に水分を摂ることが大切です。


4. こめかみの頭痛に整体は効果がある?

こめかみの頭痛でお悩みの方の中には、整体での施術を検討している方もいるかもしれません。整体は、身体の歪みを整え、筋肉や関節の機能を改善することで、様々な症状の緩和に役立つとされています。では、こめかみの頭痛に対して、整体はどのような効果をもたらすのでしょうか。

4.1 整体で期待できる効果

整体では、身体のバランスを整えることで、こめかみの頭痛の改善に繋がる様々な効果が期待できます。主な効果として、以下の3つが挙げられます。

4.1.1 筋肉の緊張緩和

デスクワークやスマートフォンの長時間使用などによって、首や肩、目の周りの筋肉は緊張し、こめかみの頭痛を引き起こすことがあります。
整体では、マッサージやストレッチなどの手技を用いて、これらの筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで、頭痛の軽減を目指します。
特に、側頭筋や後頭筋、肩甲挙筋といった、こめかみ周辺の筋肉の緊張を緩和することで、効果的に頭痛を和らげることができます。

4.1.2 血行促進

血行不良は、筋肉の緊張や老廃物の蓄積を招き、こめかみの頭痛の原因となることがあります。整体では、筋肉の緊張を緩和するだけでなく、身体全体の血行を促進することで、老廃物の排出を促し、頭痛の改善をサポートします。血行が促進されると、酸素や栄養がスムーズに脳に届けられるようになり、頭痛の発生を抑制する効果も期待できます。

4.1.3 姿勢改善

猫背やストレートネックなどの不良姿勢は、首や肩への負担を増大させ、こめかみの頭痛を引き起こす要因となります。整体では、骨盤の歪みを矯正し、背骨や骨格のバランスを整えることで、姿勢の改善を促します。正しい姿勢を維持することで、首や肩への負担が軽減され、こめかみの頭痛の予防にも繋がります。

4.2 整体の種類

整体には様々な種類があり、それぞれ施術方法や得意とする分野が異なります。こめかみの頭痛でお悩みの方は、ご自身の症状や好みに合わせて、適切な整体院を選ぶことが重要です。代表的な整体の種類をいくつかご紹介します。

種類特徴こめかみの頭痛への効果
カイロプラクティック背骨や骨盤の歪みを矯正することに特化。神経系の働きを正常化することで、身体全体の機能改善を目指す。姿勢の改善により、首や肩への負担を軽減し、こめかみの頭痛を予防・改善する効果が期待できる。
指圧主に指を用いて、身体のツボを刺激することで、血行促進や筋肉の緊張緩和を図る。こめかみ周辺のツボを刺激することで、直接的に頭痛を和らげる効果が期待できる。
マッサージ手技を用いて、筋肉をもみほぐすことで、血行促進や筋肉の緊張緩和を図る。首や肩、こめかみ周辺の筋肉をマッサージすることで、頭痛の軽減効果が期待できる。

整体は、こめかみの頭痛の症状緩和や根本原因の改善に役立つ可能性がありますが、すべての頭痛に効果があるとは限りません。症状が改善しない場合や悪化する場合は、我慢せずに医療機関を受診しましょう。


5. こめかみの頭痛のタイプ別対処法

こめかみの頭痛は、その原因によって対処法が異なります。適切な対処をするためには、まず自分の頭痛のタイプを知ることが重要です。ここでは、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛それぞれのタイプ別の対処法について詳しく解説します。

5.1 緊張型頭痛の場合

緊張型頭痛は、精神的なストレスや長時間のパソコン作業、猫背などの悪い姿勢によって引き起こされる筋肉の緊張が原因です。そのため、筋肉の緊張を和らげることが重要になります。

5.1.1 セルフケア

● 入浴:ぬるめのお湯にゆっくりと浸かり、身体を温めることで血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。香り付きの入浴剤を使用したり、好きな音楽を聴きながらリラックスするのも効果的です。
● ストレッチ:首や肩、肩甲骨周りのストレッチを行うことで、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進します。ゆっくりと呼吸しながら、気持ち良いと感じる程度に行いましょう。
● ツボ押し:こめかみにある太陽穴や、後頭部にある風池などを優しく指圧することで、頭痛の緩和に繋がります。痛気持ち良いと感じる程度の強さで刺激しましょう。

5.1.2 整体でのケア

整体では、肩や首、背中の筋肉を丁寧にほぐしてもらうことで、より効果的に筋肉の緊張を緩和することができます。また、姿勢の矯正を受けることで、根本的な原因の改善にも繋がります。

5.2 片頭痛の場合

片頭痛は、頭の血管が拡張することで起こる頭痛です。ズキンズキンと脈打つような痛みや、吐き気、光や音過敏などの症状を伴うことがあります。痛みを悪化させる要因を避け、安静にすることが大切です。

5.2.1 セルフケア

● 安静:暗い静かな部屋で横になり、リラックスすることで、痛みを和らげることができます。アイマスクや耳栓を使用するのも効果的です。
● カフェイン摂取:コーヒーや紅茶に含まれるカフェインには、血管を収縮させる作用があるため、片頭痛の初期段階であれば痛みを軽減する効果が期待できます。ただし、過剰摂取は逆効果になる場合があるので注意が必要です。
● 冷却:こめかみに冷湿布や保冷剤などを当てて冷やすことで、血管の拡張を抑え、痛みを和らげることができます。ただし、冷やしすぎには注意しましょう。

5.2.2 整体でのケア

片頭痛に特化した整体院では、頭蓋骨調整など、片頭痛の症状緩和に効果的な施術を受けることができます。自分に合った施術方法を見つけることが重要です。

5.3 群発頭痛の場合

群発頭痛は、目の奥やこめかみを中心に激しい痛みが起こる頭痛です。片頭痛と同様に血管の拡張が原因と考えられていますが、そのメカニズムは未だ解明されていません。激しい痛みを伴うため、早急に適切な対処をすることが重要です。

5.3.1 セルフケア

● 酸素吸入:高濃度酸素を吸入することで、血管を収縮させ、痛みを和らげることができます。市販の酸素ボンベを利用する方法もあります。
● トリプタン系薬剤:トリプタン系薬剤は、片頭痛にも使用される薬ですが、群発頭痛にも効果がある場合があります。ただし、医師の処方が必要なため、自己判断での使用は避けましょう。あくまでセルフケアではなく医療機関を受診する必要があります。

症状緊張型頭痛片頭痛群発頭痛
痛みの種類鈍痛、圧迫感ズキンズキンとした拍動性の痛み目の奥やこめかみに激痛
随伴症状肩こり、首こり吐き気、光過敏、音過敏目の充血、涙、鼻水
持続時間30分~7日間4~72時間15分~3時間
頻度毎日、または頻繁に起こる月に数回程度1日に数回、数週間~数ヶ月続く

5.3.2 整体でのケア

群発頭痛への整体の効果は限定的です。激しい痛みが起こっている場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。セルフケアや整体は、あくまで補助的な役割として捉えましょう。

こめかみの頭痛でお悩みの方は、まずは自分の頭痛のタイプを見極め、適切な対処法を試してみてください。セルフケアで改善しない場合は、整体院への相談も検討してみましょう。ただし、症状が重い場合や長引く場合は、必ず医療機関を受診するようにしてください。


6. まとめ

こめかみの頭痛は、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、副鼻腔炎、顎関節症など、様々な原因が考えられます。それぞれの原因によって症状や痛みの程度も異なりますので、自己判断せず、まずは自分の頭痛のタイプを理解することが重要です。

セルフケアとして、ツボ押しやストレッチ、温冷罨法、生活習慣の改善などが有効です。太陽穴、睛明、風池といったツボ押しは、手軽に行えるためおすすめです。また、首や肩のストレッチや側頭筋マッサージも、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果が期待できます。温冷罨法は、痛みの種類によって使い分けることが大切です。温める場合は、血行促進効果を狙い、冷やす場合は炎症を抑える効果を狙います。さらに、睡眠不足や運動不足、水分不足といった生活習慣の乱れも頭痛の引き金となるため、日頃から規則正しい生活を心がけましょう。

整体は、こめかみの頭痛の改善に効果が期待できます。整体師による施術は、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進、姿勢の改善にも繋がります。カイロプラクティック、指圧、マッサージなど、様々な種類の整体がありますので、自分に合った施術方法を選ぶと良いでしょう。しかし、セルフケアや整体で改善が見られない場合や、症状が重い場合は、医療機関への相談も検討しましょう。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。


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