五十肩が両肩に?!その原因と整体での改善策を徹底解説
No.70 100歳まで健康!|セイブ整体院ブログ -四十肩・五十肩編-
両肩に五十肩の痛みを感じていませんか?原因不明の痛みや動かしにくさに悩んでいるなら、この記事が解決の糸口になるかもしれません。
五十肩とは何か、その症状や進行段階、そして両肩に発症する原因を詳しく解説します。加齢や姿勢、生活習慣、内臓の不調など、様々な要因が考えられます。さらに、ご自身でできる五十肩のチェック方法や、整体での施術方法、効果的なストレッチ、日常生活での注意点など、具体的な改善策もご紹介します。五十肩を悪化させないための予防法も合わせて解説しているので、ぜひ最後まで読んで、つらい五十肩の悩みから解放される第一歩を踏み出しましょう。
目次
1. 五十肩とは?
五十肩とは、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれる、肩関節の痛みや運動制限を伴う症状です。40代から50代に多く発症することから「五十肩」と呼ばれていますが、30代や60代以降に発症することもあります。明確な原因が特定できない場合も多く、肩関節周囲の組織の炎症や癒着、筋肉や腱の損傷などが複雑に絡み合って発症すると考えられています。
1.1 五十肩の症状
五十肩の主な症状は、肩の痛みと運動制限です。痛みは安静時にも感じられることがあり、夜間や就寝時に悪化することもあります。また、腕を上げたり、後ろに回したりする動作が困難になります。症状の程度には個人差があり、軽い痛みを感じる程度から、日常生活に支障が出るほどの強い痛みや運動制限を伴う場合まで様々です。
症状 | 詳細 |
---|---|
痛み | 安静時痛、夜間痛、動作痛などがあります。特に夜間は痛みが強くなる傾向があり、睡眠を妨げることもあります。 |
運動制限 | 腕を上げること、後ろに回すこと、服の着脱、髪をとかすなどの動作が困難になります。日常生活に支障をきたすこともあります。 |
その他 | 肩のこわばり、違和感、腕のしびれなどを伴う場合もあります。 |
1.2 五十肩の進行段階
五十肩は、一般的に以下の3つの段階に分けられます。進行段階によって症状や痛みの程度が変化するため、適切な対処が必要です。
段階 | 期間 | 症状 |
---|---|---|
急性期(炎症期) | 数週間~数ヶ月 | 強い痛みと炎症が特徴です。少し動かすだけでも激痛が走り、夜間痛も顕著です。肩関節の動きが制限され、日常生活に支障をきたすこともあります。 |
慢性期(拘縮期) | 数ヶ月~半年 | 痛みは軽減してきますが、肩関節周囲の組織が癒着し、関節の動きが制限されます(拘縮)。腕を上げにくかったり、後ろに回せなかったりするなどの運動制限が強く現れます。 |
回復期(回復期) | 半年~2年 | 徐々に痛みや運動制限が改善していきます。適切なリハビリテーションやストレッチを行うことで、肩関節の機能回復を促進することが重要です。 |
2. 両肩に五十肩が起こる原因
五十肩は片側の肩に起こることが多いですが、両肩に同時に、あるいは片側が治った後に反対側にも発症することがあります。なぜ両肩に五十肩が起こるのか、その原因を詳しく見ていきましょう。
2.1 加齢による組織の老化
五十肩は、その名前の通り50歳前後の人に多く見られます。これは、加齢に伴う肩関節周囲の組織の老化が大きく関わっています。腱や靭帯、関節包などの組織が老化することで、柔軟性や弾力性が低下し、炎症や痛みが発生しやすくなります。
特に、肩関節を構成する腱板という組織は、加齢とともに損傷しやすく、五十肩の主な原因の一つと考えられています。
2.2 肩関節の使い過ぎと運動不足
肩関節を過度に使う仕事やスポーツをしている人は、肩関節に負担がかかりやすく、五十肩のリスクが高まります。逆に、運動不足によって肩関節周囲の筋肉が衰えると、関節の安定性が低下し、五十肩になりやすくなります。
つまり、肩関節の使い過ぎと運動不足、どちらも五十肩のリスクを高める要因となるのです。
2.3 姿勢の悪さ
猫背や巻き肩などの姿勢の悪さは、肩甲骨の位置がずれたり、肩関節への負担が増加したりすることにつながります。このような状態が続くと、肩関節周囲の筋肉や組織に負担がかかり、五十肩を引き起こす可能性があります。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける人は、特に注意が必要です。
2.4 ホルモンバランスの乱れ
更年期を迎える女性は、エストロゲンの分泌量が減少することで、肩関節周囲の組織が弱くなり、炎症が起こりやすくなります。これが五十肩の発症リスクを高める一因と考えられています。
2.5 内臓疾患や糖尿病との関連
まれに、内臓疾患や糖尿病が五十肩の原因となることがあります。例えば、心臓や肺の疾患が肩の痛みとして現れる場合や、糖尿病によって末梢神経が障害され、肩の痛みやしびれを引き起こす場合があります。肩の痛みだけでなく、他の症状も伴う場合は、医療機関への受診をおすすめします。
2.6 ストレス
ストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めたり、血行を悪くしたりします。これにより、肩関節周囲の組織への負担が増加し、五十肩の症状を悪化させる可能性があります。
原因 | 詳細 |
---|---|
加齢による組織の老化 | 腱板などの組織の柔軟性や弾力性が低下 |
肩関節の使い過ぎと運動不足 | 過度な負担や筋肉の衰えによる関節の不安定化 |
姿勢の悪さ | 猫背や巻き肩による肩甲骨の位置ずれや肩関節への負担増加 |
ホルモンバランスの乱れ | 更年期におけるエストロゲン減少による組織の脆弱化 |
|内臓疾患や糖尿病との関連|心臓、肺の疾患や糖尿病による神経障害
ストレス|自律神経の乱れによる筋肉の緊張や血行不良|
3. 五十肩の診断方法
五十肩の診断は、医療機関で医師によって行われます。五十肩は他の肩関節疾患と似た症状を持つ場合もあるため、自己判断せず、専門家の診断を受けることが重要です。
3.1 五十肩のセルフチェック
医療機関を受診する前の参考として、五十肩のセルフチェックを行うことができます。以下の項目をチェックし、当てはまるものが複数ある場合は五十肩の可能性があります。ただし、これはあくまで自己判断のための目安であり、確定診断ではありません。必ず医療機関を受診し、医師の診断を受けてください。
チェック項目 | 詳細 |
---|---|
安静時痛 | 夜間や安静時にも肩に痛みを感じますか?特に、寝ているときに痛みで目が覚める場合は、五十肩の特徴的な症状です。 |
運動痛 | 腕を上げたり、後ろに回したりする際に痛みを感じますか?特定の動作で痛みが強くなる場合は、五十肩の可能性があります。 |
可動域制限 | 腕をスムーズに動かせない、可動域が狭くなっていると感じますか?洋服を着替えたり、髪を洗ったりする動作が困難になることがあります。 |
結帯動作の制限 | エプロンの紐を結ぶ、帯を締めるといった背中に手を回す動作が困難ですか?五十肩では、これらの動作が制限されることがあります。 |
疼痛誘発動作 | 特定の動作で肩に痛みが出ますか?例えば、腕を外側に捻る、後ろに回すといった動作で痛みが誘発されることがあります。 |
これらのセルフチェック項目は、五十肩の診断に役立つ可能性がありますが、他の肩関節疾患の可能性も考えられます。肩の痛みや違和感を感じたら、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
4. 五十肩の治療法
五十肩の治療法は、症状の程度や個々の状態に合わせて選択されます。大きく分けて医療機関での治療と整体での施術があります。
4.1 医療機関での治療法
医療機関では、主に以下の治療法が用いられます。
4.1.1 薬物療法
痛みや炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛剤が処方されることがあります。これらの薬は、痛みを軽減し、炎症を抑える効果がありますが、根本的な解決にはなりません。あくまで対症療法として用いられます。
4.1.2 注射療法
炎症や痛みを抑えるために、ステロイド注射やヒアルロン酸注射が行われることがあります。ステロイド注射は強力な抗炎症作用がありますが、多用すると副作用のリスクがあるため、慎重に判断されます。ヒアルロン酸注射は、関節の動きを滑らかにする効果が期待できます。
4.1.3 理学療法
肩関節の可動域を広げ、筋力をつけるための運動療法が行われます。理学療法士の指導のもと、個々の状態に合わせた適切な運動を行うことが重要です。
4.2 整体での施術方法
整体では、肩関節周辺の筋肉や関節の動きを調整することで、五十肩の症状改善を目指します。
4.2.1 整体における五十肩へのアプローチ
整体では、肩関節だけでなく、背骨や骨盤の歪みなど、全身の状態を考慮しながら施術を行います。肩甲骨の動きを改善したり、周辺の筋肉の緊張を緩和したりすることで、肩関節の可動域を広げ、痛みを軽減していきます。
施術内容 | 効果 |
---|---|
肩甲骨はがし | 肩甲骨周りの筋肉の緊張を緩和し、可動域を広げる |
筋膜リリース | 筋肉や筋膜の癒着を剥がすことで、柔軟性を高める |
骨盤調整 | 骨盤の歪みを整えることで、全身のバランスを整え、肩への負担を軽減する |
4.2.2 整体で期待できる効果
整体での施術により、肩の痛みや可動域制限の改善、日常生活動作の改善などが期待できます。また、再発予防のためのセルフケア指導なども行われます。
五十肩の治療法は様々ですが、ご自身の症状や状態に合った適切な治療法を選択することが大切です。医療機関や整体院など、専門家のアドバイスを受けながら、治療を進めていきましょう。
5. 五十肩の予防と改善策
五十肩の予防と改善には、日々の生活習慣の見直しと適切なケアが重要です。肩関節の柔軟性を維持し、血行を促進することで、五十肩の発症リスクを軽減したり、症状の進行を抑制したりすることができます。
5.1 ストレッチ
肩関節周囲の筋肉を柔らかく保つことは、五十肩の予防と改善に非常に効果的です。無理のない範囲で、毎日継続して行うようにしましょう。
5.1.1 四十肩・五十肩に効果的なストレッチ例
いくつかの効果的なストレッチをご紹介します。痛みを感じない範囲で、ゆっくりと呼吸をしながら行いましょう。
ストレッチ名 | 方法 | 注意点 |
---|---|---|
振り子運動 | 体を前かがみにし、リラックスした状態で腕を振り子のように前後に、左右に、そして円を描くように動かします。 | 勢いをつけすぎず、肩に負担がかからないように行います。 |
タオルストレッチ | タオルの両端を持ち、背中に回します。片方の手を上に、もう一方の手を下に持ち、タオルを上下に動かします。 | 肩甲骨を意識して動かすことで、肩関節の可動域を広げます。 |
壁押し付けストレッチ | 壁に手をついて、肩の高さで腕立て伏せのような姿勢をとります。壁に沿って体を上下に動かします。 | 壁との距離を調整することで、ストレッチの強度を調整できます。 |
これらのストレッチは、入浴後など体が温まっている時に行うとより効果的です。 また、痛みがある場合は無理せず中止し、専門家に相談しましょう。
5.2 日常生活での注意点
日常生活における姿勢や動作にも気を配ることで、五十肩の予防と改善につながります。
正しい姿勢を保つ:猫背にならないように意識し、背筋を伸ばすことを心がけましょう。
重いものを持ち上げすぎない:重い荷物を持つ際は、両肩に均等に重さがかかるようにし、無理のない範囲で行いましょう。
冷えに注意する:冷えは血行不良を招き、肩こりを悪化させる可能性があります。特に冬場は、肩周りを温めるように心がけましょう。
適度な運動:適度な運動は、血行促進や筋肉の強化に役立ちます。ウォーキングや水泳など、肩に負担の少ない運動を選びましょう。
5.3 整体でのケアと予防
整体では、肩関節周囲の筋肉の緊張を緩和し、関節の可動域を広げる施術を行います。五十肩の症状改善だけでなく、再発予防にも効果が期待できます。整体師は、個々の状態に合わせて適切な施術を提供してくれます。
五十肩は、早期に適切な対処をすることで、症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。日々のストレッチや生活習慣の見直し、そして整体でのケアを組み合わせて、健康な肩を維持しましょう。
6. 五十肩が悪化するとどうなる?
五十肩を放置したり、適切なケアを怠ったりすると、症状が悪化し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。どのような悪化が起こりうるのか、具体的に見ていきましょう。
6.1 痛みの増強と慢性化
初期の五十肩では、特定の動作で痛みを感じることが多いですが、悪化すると、安静時にも常に痛みを感じるようになります。夜間痛もその一つで、睡眠不足に陥り、日常生活にも大きな影響を及ぼします。また、痛みが慢性化することで、精神的なストレスも増大し、抑うつ状態になる方もいらっしゃいます。
6.2 関節可動域の制限
五十肩が進行すると、肩関節の動きがますます制限されます。腕を上げることや後ろに回すこと、服を着替える、髪を洗うといった日常動作が困難になるだけでなく、寝返りを打つことも辛くなります。これらの動作制限は、日常生活の質を著しく低下させます。
6.3 筋肉の萎縮と筋力低下
肩関節を動かすことが難しくなるにつれて、周囲の筋肉は次第に衰えていきます。特に肩甲骨周囲や上腕の筋肉は萎縮しやすく、筋力も低下します。結果として、さらに肩の動きが悪くなり、悪循環に陥ってしまいます。
6.4 日常生活への影響
悪化した場合の影響 | 具体的な例 |
---|---|
着替えが困難 | シャツのボタンを留める、服を着脱する |
入浴が困難 | 髪を洗う、体を洗う |
睡眠障害 | 夜間痛で目が覚める、寝返りが打てない |
運転が困難 | ハンドル操作、バックミラーの確認 |
仕事への影響 | パソコン作業、重い荷物を持つ |
趣味活動の制限 | スポーツ、楽器演奏、編み物 |
上記以外にも、日常生活の様々な場面で支障が出ることがあります。例えば、高いところにある物を取ることや、つり革につかまることなども困難になります。
6.5 他の疾患のリスク増加
五十肩によって肩関節の動きが悪くなると、肩周辺の他の関節や筋肉にも負担がかかり、新たな痛みや障害を引き起こす可能性があります。また、運動不足から肥満や生活習慣病のリスクも高まります。日常生活における活動量の低下は、心肺機能の低下にもつながる可能性があります。
五十肩は自然に治癒することもありますが、適切なケアをせずに放置すると、上記のような様々な悪化を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。少しでも気になる症状があれば、早めに専門家へ相談することが大切です。早期に適切な対処をすることで、症状の悪化を防ぎ、スムーズな回復へと導くことができます。
7. まとめ
五十肩は、肩関節周囲の炎症や癒着によって引き起こされる症状で、中高年に多く発症します。加齢や肩関節の使い過ぎ、姿勢の悪さ、ホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが原因として考えられます。
五十肩は進行性の疾患であり、放置すると日常生活に支障をきたす場合もあります。五十肩の症状に気づいたら、自己判断せず、医療機関を受診し適切な診断と治療を受けることが大切です。整体では、肩関節周囲の筋肉や関節の動きを改善する施術を行い、痛みや可動域制限の改善を目指します。
ストレッチや日常生活での注意点を守り、整体でのケアを組み合わせることで、五十肩の予防と改善に繋がることが期待できます。お困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。